典型的作風
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/23 14:03 UTC 版)
慶元新刀期 身巾尋常ながらも重ね厚く、刃肉豊かにつき、切先伸び、反り浅い。長寸のものが多い。鍛えは板目肌流れ、白ける。直刃、小乱刃を焼く。銘は「肥後州同田抜」等、個名を刻むものは少ない。中茎鑢目は切りが多い。時代小説に出てくる同田貫はこの頃の作である。 江戸前 - 中期においては同名続くが振るわない。しかし、新々刀期に水心子正秀門人となる宗廣が現われ、再び世に知られる。 新々刀期 身幅広く重ね尋常。切先伸び心で反り深い。鍛えは無地鉄に見える小板目で、肥前刀のような小糠肌も見られる。主に備前伝の丁子乱れ刃を焼き、稀に直刃を焼く。中茎は切りに筋違の化粧鑢をかけ「肥後国住延寿太郎宗廣」、さらに年期、注文名を切る。
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