同田貫
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/23 14:03 UTC 版)
同田貫(どうだぬき[1])は九州肥後国菊池の同田貫(地名)を本拠地に、永禄頃から活躍した肥後刀工の一群。延寿派の末流とされる。銘を九州肥後同田貫、肥後州同田貫、肥後国菊池住同田貫などと切り、また個銘(刀工の名)もある。中では加藤清正から一字を授かったという切銘の正国(九州肥後同田貫藤原正国、または上野介)が知られ、もともと同田貫は清正の抱えであった、とも伝えられる。装飾を全くと言っていいほど加えない、あまりにも質素な造りをしているが故に作柄の出来、見処(鑑賞価値)に乏しい作刀が多いと看做され、著名(後述)で高価だが美術品としての評価は低い刀工群であり、いわゆる剛刀と呼ばれる類の刀である。
注釈
出典
- ^ “同田貫刀鍛冶(どうだぬきかたなかじ)とは”. コトバンク. 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト (1998年10月). 2015年8月14日閲覧。
- ^ a b c d e 歴史博物館こころピア企画展「同田貫」玉名市役所、2009年3月25日
- ^ 清正公信仰の研究 : 近世・近代の「人を神に祀る習俗」福西大輔、熊本大学、2010-03-25
- ^ “拝一刀の剛剣・胴太貫”. NPSカットラリー商会 (2015年2月2日). 2015年8月14日閲覧。
- ^ 櫻井トオル (2015年1月14日). “実は母方の先祖が実際にこの刀の刀匠だったっていうね(笑)”. Twitter. 2015年8月9日閲覧。
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