具体的な実装例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/16 00:48 UTC 版)
上述のパケットフィルタリング型や、サーキットレベルゲートウェイ型ではそれぞれ、レイヤ3スイッチ(ルーター)やレイヤ4スイッチ等のハードウェア機器の一部機能として組み込まれている事も多い。この場合、ある程度簡易な条件でしかパケット検査をできないため、簡易ファイアウォール、広義のファイアウォールと呼ぶこともある。レイヤー7ファイアウォール(L7FW)は通信の内容まで検査するため、L7FWが本来の(狭義の)ファイアウォールであるとすることもある。 ソフトウェアによる実装としては、UNIXでは伝統的にipfwが使われてきた。カーネルレベルで動作するため、オーバーヘッドが小さく高速に動作する。macOSでもipfwが実装されている。Linuxカーネルには iptables、ipchains、nftables等が実装されている。 WindowsではZoneAlarm、ノートン インターネットセキュリティ、ウイルスバスター、NetOp Desktop Firewall等のフリーウェアないし商用アプリケーションが普及しているが、これらはファイアウォールというよりは、IDSに近い動作をしている。しかし、一般的にファイアウォールという語が防護のイメージを喚起しやすいためか、用語は混乱して使われている。一般的には、パーソナルファイアウォールと呼ばれる。 また、Windows XPでは、OSの機能として簡易的なファイアウォールが標準で搭載されている(Windows XP SP2ではユーザーが初期設定を行わずに利用できるように改良された)。純粋にスタティックなパケットフィルタ型ファイアウォールの実装としては、NEGiESなどがある。
※この「具体的な実装例」の解説は、「ファイアウォール」の解説の一部です。
「具体的な実装例」を含む「ファイアウォール」の記事については、「ファイアウォール」の概要を参照ください。
- 具体的な実装例のページへのリンク