八犬伝における「村雨」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/26 00:36 UTC 版)
「村雨 (架空の刀)」の記事における「八犬伝における「村雨」」の解説
「村雨」は鎌倉公方足利家に伝わる重宝であり、人を斬れば刀身に帯びた水気が血を洗い流すという特徴とともに、物語の世界では広く知られた名刀である。 永享の乱・結城合戦で足利持氏一族が敗亡した際、足利家の近習であった大塚匠作から子の大塚番作に託された。番作の子が犬塚信乃である。成長した信乃が、持氏の末子で古河公方となった足利成氏(なりうじ)にこの刀を献上すべく郷里から旅立つことで、物語は大きく展開をはじめる。 この刀がすりかえられていたために信乃が危機に陥り、現八と交戦する(信乃と現八の邂逅である芳流閣の決闘)など、物語前半の登場人物の足跡に大きく関わり、運命を導いていく。作品中では、敵が焚く篝火を消す、山火事を鎮めて火中に道を開くなどの効果をあらわし、所持者を助ける場面も描かれている。 物語の終盤において信乃は成氏に村雨を献上し、父子三代の宿願を果たす。
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