全銀システムへの接続
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/06 15:22 UTC 版)
「ゆうちょ銀行」の記事における「全銀システムへの接続」の解説
ゆうちょ銀行のオンラインシステムは、民営化後も全国銀行データ通信システム(全銀システム)に接続されていなかったため、相互送金提携をしていない金融機関への振込などはできなかった。そのため、ゆうちょ銀行からほかの金融機関へ振り込む場合、ゆうちょ銀行側のATMなどで預金をいったん引き出したうえで、ほかの金融機関側のATMなどで振り込みを行わなくてはならないという、利用者にとっては不便な状況にあった。当然、その逆のほかの金融機関からゆうちょ銀行への振り込みも同様であった。 日本郵政グループの持株会社である日本郵政の西川善文社長(当時)は、民営化前に行われた記者会見などで2008年(平成20年)中には接続する方針を示していたものの、当時の全銀協は、ゆうちょ銀行の協会加盟・全銀システムへの接続を当面認めない方針を示していた。これは、全銀システムへの接続により、ゆうちょ銀行の利便性が高まることによって、ほかの金融機関が保有する預金が流失してしまい、ゆうちょ銀行の経営規模がさらに拡大するおそれがあったためである。しかし、その後2008年(平成20年)5月23日、全銀協はゆうちょ銀行のシステム接続を認める方針を示した。サービス向上という利用者側の視点から、ゆうちょ銀行のシステム接続は認めざるを得ないと判断したためである。同月27日に正式決定され、2009年(平成21年)1月5日よりシステムへの接続が行われた。
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