光依存性・電磁波との関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/19 18:53 UTC 版)
「メラトニン」の記事における「光依存性・電磁波との関係」の解説
松果体によるメラトニンの生成は、網膜への光によって阻害され、暗闇によって可能となる。毎晩のその開始は、薄明かりのメラトニンの開始(dim-light melatonin onset、DLMO)と呼ばれる。 波長が約460から480nmの主に青色の光によってメラトニンが抑制され、それは光の強さと曝された時間の長さに比例する。ハーバード大学医学院では夜の青色光が体内時計を狂わせて数種類のがん(乳がん、前立腺がんなど)や糖尿病、心臓病、肥満などさまざまな生活習慣病の発症リスクが高くなる可能性があることも分かってきた。 就寝前に青色の光を遮断するメガネをかけることは、メラトニンの損失を減少させる。Kayumovらは、530nmより大きい波長だけを含む光は、薄暗い状況においてメラトニンを抑制しないことを示した。 メラトニンは眠気を促すため、就寝を早くする必要がある人のためには、就寝前の時間に青色遮断ゴーグルを使用することがすすめられる。ヒトでは睡眠前の数時間に使用すると、少量 (0.3 mg) のメラトニンは、概日周期を早くし、早い入眠と起床を促す。
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