先端速度
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/12 03:06 UTC 版)
「模型航空機のプロペラ」の記事における「先端速度」の解説
プロペラの先端速度が音速になると、空気の圧縮性の問題(いわゆる「音の壁」)が発生して、性能が低下する。実機の世界では、大馬力エンジンが出現したプロペラ機の近代化時代(1930年代)になると、プロペラの先端速度が音速に達し、先端速度を押さえるために減速機によってエンジンの回転数を落として駆動している。 模型機の場合、プロペラ直径が小さく(前述)、きわめて高回転の場合しか問題にならない。ゴム動力機のプロペラ回転数は実機より低く、従前の模型エンジンは実機より数倍の高回転であったが、プロペラ直径が実機の1/10以下であったので、共に問題にならなかった。しかしながら、近年の模型の先端的なエンジンでは、40000回転以上で高出力を発揮し、機体の飛行速度も100m/秒に近づいた。このときのプロペラの直径を140mm(5.5インチ)とすると、先端速度は310m/秒くらいになり、音速に近づいている。
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