働きながら漫画制作
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/19 04:07 UTC 版)
連載がなくなったことにより「お金が必要」と考えた和田は、おにぎり工場の従業員として勤務し、朝礼を行ったりパートや従業員に指示を出すといった仕事を行う。しかし仕事をするうちに、「漫画を描きたくてこの業界に入ったのに、どうして俺はおにぎり仕分けの号令をしているんだ?」と考えるようになった和田は、『ファラ夫』の漫画を構成し直そうと考える。朝の8時に出勤し、夜の9時半に帰宅して、漫画を制作し、2時間就寝後に出勤といった生活を1年半の間続けていた。帰宅後は「練習後のスポーツ選手」のように「湯船に水を張ってそこに体を浸けるアイシング」が日課であった。それにより、2か月で体重が20キログラム減少したという。 『ファラ夫』の原稿が完成した時には、担当編集者は別の部署に異動していた。そこで「和田の漫画に興味を持っている人物」として紹介された編集者の村松が、和田の担当となる。「連載が続いても面白さを持続できる」と考えた村松は、当時所属していた『ヤングマガジン』の編集長に5話分のネームを見せたところ、本誌での連載が決定となる。工場に勤務したままでは週刊連載はできないが、3か月で連載終了するかもしれないと村松から話を聞いた和田は、葛藤することなく退職を決意。同作でデビューとなった和田は、「真剣に漫画家を目指してからかなり時間が経って」しまったが、「諦めずにやってきて良かった」と話していた。
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