例3 静岡県26歳女性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/01 16:51 UTC 版)
1962年(昭和37年)に横浜市立大学医学部の松岡規男によって報告された静岡県在住の26歳女性の例である。まず最初は1960年(昭和35年)6月に手指が瘭疽(ひょうそ)に侵された。患部の状態が改善しないまま経過し、やがて左手の第4指、第5指を除いた左右8本の指の爪が剥がれ、その周囲の肉芽部位より白色の綿毛が産出されるようになった。綿毛は産出後、徐々に褐色を帯びていき最終的に黒色になる。綿毛の産出頻度が激しくなると、微熱、嘔気、上膊や大腿部に放散痛を訴える。患部の綿や異物を掻き出すとこれらの症状は軽快する。この異物を信州大学医学部教授の那須毅の好意により同大繊維学部で鑑定してもらい、植物性の綿毛と一致することが確認された。当該女性は本報告がされた時点では快癒しており健康体であるという。
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