佐伯真守
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/31 06:05 UTC 版)
佐伯 真守(さえき の まもり)は、奈良時代の貴族。姓は宿禰。官位は従四位上・大蔵卿。
経歴
天平宝字8年(764年)藤原仲麻呂の乱後間もなく、従五位下に叙爵。天平神護3年(767年)従五位上・常陸介に叙任される。
光仁朝に入り、宝亀3年(772年)正五位下・兵部少輔次いで兵部大輔に叙任され京官に復すが、宝亀10年(779年)河内守として再び地方官を務める。
天応元年(781年)正五位上、延暦2年(783年)には従四位下と桓武朝初頭に続けて昇叙される。造東寺次官を経て、延暦8年(789年)従四位上に至る。延暦10年(791年)大蔵卿に任ぜられるが、同年11月3日に卒去。最終官位は大蔵卿従四位上。
官歴
『続日本紀』による。
- 時期不詳:正六位上
- 天平宝字8年(764年) 10月7日:従五位下
- 天平神護3年(767年) 2月4日:従五位上。8月11日:常陸介
- 宝亀3年(772年) 正月3日:正五位下。9月29日:兵部少輔。11月1日:兵部大輔、造東寺次官
- 宝亀10年(779年) 9月28日:河内守
- 天応元年(781年) 11月15日:正五位上
- 延暦2年(783年) 正月16日:従四位下
- 延暦4年(785年) 正月15日:造東寺長官
- 延暦8年(789年) 正月6日:従四位上
- 延暦10年(791年) 7月4日:大蔵卿。11月3日:卒去(大蔵卿従四位上)
参考文献
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