住民登録問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 04:52 UTC 版)
あいりん地区にある釜ヶ崎解放会館などに住民登録をしていた労働者の相当数が、実際には登録場所に居住の実態が無い状態であることが発覚したため、2007年以降に大阪市が実態調査をすすめており「居住実態のない住民登録」を順次抹消している。これに対し労働者や支持者は、選挙権など公民権が剥奪されるため反対運動を続けている。 これまでに市は市内全域で調査を進めており、同年3月下旬からこれまでに約3,290人の住民登録が抹消された。あいりん地区がある西成区の場合、西成区役所が8月2日から10月16日までに調査を実施。同一住所・同一建物で10人以上が住民登録している簡易宿泊所など151施設を抽出し1部屋に数人が登録されているなど不自然な点があった117施設には実際に職員が出向いて実態調査を行い、4,591人分の居住実態を聞き取った。住民登録されていた人のうち817人は実際に居住、66人は死亡、413人は調査日までに住所変更を届け出ていた。西成区役所では今後とも毎年調査を行うほか、住民登録が抹消された人も居住実態が確認できれば改めて登録を行うとしている。
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