位相切り捨てスプリアス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/10/08 06:41 UTC 版)
「数値制御発振器」の記事における「位相切り捨てスプリアス」の解説
NCO (N)の位相アキュムレータビットの数は通常16と64の間である。もしPA出力語がPACルックアップテーブルを直接索引付けするのに使われた場合、ROMの記憶容量は必然的に高くなる。このようにPA出力語は合理的なメモリ空間にまたがるように切り捨てられなければならない。位相語の切り捨てにより出力正弦波の位相変調が起こり、切り捨てられたビット数に比例する非調波歪みが入る。この歪みにより生成されるスプリアス産出数は n W = 2 W GCD ( Δ F , 2 W ) − 1 {\displaystyle n_{W}={\frac {2^{W}}{{\mbox{GCD}}(\Delta F,2^{W})}}-1} (3) で表される。ここでWは切り捨てられたビット数 スプリアスフリーのダイナミックレンジを計算する際には、われわれはキャリア出力レベルに対して最大の振幅を有するスプリアス産出に興味があり、これは ζ m a x = 2 − M π GCD ( Δ F , 2 W ) sin ( π ⋅ 2 − P GCD ( Δ F , 2 W ) ) {\displaystyle \zeta _{max}=2^{-M}{\frac {\pi {\mbox{GCD}}(\Delta F,2^{W})}{\sin \left(\pi \cdot 2^{-P}{\mbox{GCD}}(\Delta F,2^{W})\right)}}} と表される。PはDACのワード幅。W >4では ζ m a x ≈ − 6.02 ⋅ P dBc . {\displaystyle \zeta _{max}\approx -6.02\cdot P\;{\mbox{dBc}}.} 他の関連した擬似生成方法には上で概説したGRRによる僅かな変調がある。これらのスプリアスの振幅は大きいNに対しては低く、それらの周波数は一般的には検出するには低すぎるが、いくつかのアプリケーションでは問題を起こすこともある。
※この「位相切り捨てスプリアス」の解説は、「数値制御発振器」の解説の一部です。
「位相切り捨てスプリアス」を含む「数値制御発振器」の記事については、「数値制御発振器」の概要を参照ください。
- 位相切り捨てスプリアスのページへのリンク