会所開設の申渡しと会所の発足
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/18 06:27 UTC 版)
「猿屋町御貸付金会所」の記事における「会所開設の申渡しと会所の発足」の解説
会所開設に関する説明は、寛政元年(1789年)9月16日に北町奉行所で札差に棄捐令の申渡しをする際に行われた。町年寄樽屋与左衛門に事務を引請けさせ会所の竣工まで樽屋の役宅を用いること、幕府からの助成金として無利息の御下げ金が20年賦で出されること、貸付け資金は幕府の御下げ金と御用達町人共の出資金であることなどであった。 町奉行所で申渡しを受けた後、札差達は樽屋与左衛門の役宅に廻り、そこで棄捐令に関する説明とともに、樽屋が担当することとなった会所についての詳しい説明を聞かされた。ただし、この申渡しがなされた時点では会所の建物はまだ作られていなかった。樽屋の役宅はそのまま樽屋札差役所と呼ばれ、同年12月に猿屋町に建物ができ、そこを正式な役所とするまで、札差に対する様々な事務手続きは樽屋の役宅で行われていた。
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