伊万里湾のカブトガニの減少
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/09/13 05:32 UTC 版)
「牧島のカブトガニとホタルを育てる会」の記事における「伊万里湾のカブトガニの減少」の解説
カブトガニはかつて、瀬戸内海のほぼ全域と九州北岸一帯に生息していたが、工業化による干潟の減少や海水汚染などによって、その数は減り続け、絶滅の危機に瀕していると言える。 伊万里湾のもっとも奥にある伊万里港は、30年ほど前までは漁業が盛んであり、その頃はカブトガニも多数生息し、魚網が切られたり、痛むということでやっかいものの存在であった。 しかし、昭和30年代の終わりごろには相次ぐ炭鉱の閉山とそれに伴う企業誘致が活発になり、伊万里港周辺に木材関連企業が進出するなど、次第に工業港へと変わってきた。約10年後の1972年(昭和47年)には、伊万里市の北部地区にあたる黒川町七ツ島に造船会社の誘致が決まり、造成工事が始まった。この誘致によって伊万里湾の一部を残し、伊万里市内の湾岸部から漁業権は全て消滅した。その後も市西部地区の山代町に工業団地の造成や黒川町に人口海浜が整備されることになり、伊万里湾のカブトガニの生息地域はせばまることになった。
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