他国のハッシュトビーフ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/10 08:58 UTC 版)
「ハッシュドビーフ」の記事における「他国のハッシュトビーフ」の解説
19世紀以前の欧米の書籍には、Hashed Beef という古いイギリス料理のレシピがしばしば掲載されており、薄切り牛肉の煮込み料理という点では共通している。 1788年に発行されたイギリス料理の本に記されたレシピでは、残り物のローストビーフを薄く切ってエシャロットやピクルスと共に煮込む。 1862年に発行された料理本には、薄切りにした牛肉をマッシュルームケチャップと肉汁のスープで煮る、ワインビネガーとケチャップを煮詰めたソースで煮る、温めたクルミのピクルスを添えるなどのレシピが記載されている。 1881年にアメリカで発行された家庭百科事典では、牛肉の薄切りとたまねぎをアンチョビーソースとマッシュルームケチャップと肉汁のスープで煮込むレシピが紹介されている。 1888年に日本で刊行された料理書に、ローストビーフ(原文は「ロースビフ」)とデミグラスソース(原文は「スチウのソース」)を用いる現在のハッシュトビーフに近い味付けの料理が「ハヤシビフ」という名前で登場する。 1909年発行の主婦向けの指南書では、小麦粉を炒ってとろみを付けるブラウンソースの手法を用いた「ハヤシビーフ」のレシピが紹介されている。
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