他の観測記録
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/08 05:10 UTC 版)
マウンダー極小期における太陽活動の低下は、地球への宇宙線輻射量に影響を及ぼした。これは14Cの生成量の変動を引き起こし、考古学で発掘物の年代を同定するために用いられる放射性炭素年代測定の結果を修正させることになった。 太陽活動は10Beの生成量にも影響を及ぼす。また宇宙起源の放射性同位体のバリエーションも、太陽活動との相関性を示す。 他の歴史的な太陽黒点極小期は、直接の観測もしくは氷床コア中の14Cと木の年輪の解析作業により見出された。これらにはシュペーラー極小期や、多少顕著さを欠くダルトン極小期Dalton Minimum(1790 - 1820年)などが含まれる。その結果、過去8,000年間に18の極小期があり、現在の太陽活動は極小期の間の1/4を過ぎた時期にあることがわかった。 近年ある論文によればヨハネス・ヘヴェリウスやジョン・フラムスティードの観測記録を分析し、マウンダー極小期の真最中である1666年から1700年に掛けては太陽の自転周期が長くなっていると指摘した。 マウンダー極小期におけるオーロラは、普段と変わらず観測されたという。詳細な分析は、ウィルフリート・シュローダー(Wilfried Schröder)により提出されている。 加えて、マウンダー極小期についての基礎的論文Case studies on the Spörer, Maunder and Dalton Minima.がある。
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