他の規則との関係、注意点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2010/09/03 13:41 UTC 版)
「ファヤンスの規則」の記事における「他の規則との関係、注意点」の解説
ファヤンスの規則はHSAB則とも関係があるように見える。 HSAB則もイオン間の結合のイオン性と共有結合性について述べているが、イオンの電荷が大きく半径が小さいほど硬い酸・塩基でありイオン性の結合を作りやすいとしている。 これは陽イオン(ルイス酸)についてはファヤンスの規則と矛盾している。 同じ周期で同じ価数のdブロック金属イオンでは原子番号が大きくなるにつれてイオン半径は小さくなり、軟らかい塩基と錯体を形成しやすくなる(=軟らかい酸になる)のでファヤンスの規則の方に適合する。 このようにHSAB則におけるイオンの電荷や大きさ、共有結合性についての言及については注意が必要である。
※この「他の規則との関係、注意点」の解説は、「ファヤンスの規則」の解説の一部です。
「他の規則との関係、注意点」を含む「ファヤンスの規則」の記事については、「ファヤンスの規則」の概要を参照ください。
- 他の規則との関係、注意点のページへのリンク