他のライセンスとの互換性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/18 09:08 UTC 版)
「Mozilla Public License」の記事における「他のライセンスとの互換性」の解説
強いコピーレフトライセンスとは違い、MPLでライセンスされたコードはそれ自体がMPLで保護されている限りは他のライセンス下のファイルと組み合わせることが可能である (MPL Section 3.3)。MPLでは、ソースコードのファイルごとにMPL下のコードと他ライセンス下のコードを分けて扱っており、ソースコード全体をMPLでライセンスする必要はない。 MPL 1.1では、GPLと互換性を保つことができない制限が存在した(これがMPL 2.0改訂の動機の一つである)。MPL 1.1には二次ライセンスに関する規定が存在していたが (MPL 1.1 Section 13)、MPL 1.1下のコードとGPL下のコードを法的にリンクすることはできず、これがFSFがMPL 1.1の使用を推奨しない理由となっていた。これらの理由により、FirefoxをはじめとするMozillaソフトウェアは、MPL 1.1単独ではなくMPL 1.1/GPL 2.0/LGPL 2.1のトリプルライセンスで提供されていた。 MPL 2.0は、Apache Licenseおよび特別な留保がない限り「GNU General Public License (GPL) 2.0、GNU Lesser General Public License (LPGL) 2.1、Affero GPL (AGPL) 3.0およびそれ以降」と互換性がある。MPL 1.1時代にトリプルライセンスで提供されていたMozillaソフトウェアはMPL 2.0単独でのライセンスに順次切り替えられているが、Mozilla Application Suiteなど古いMozillaソフトウェアは現在でもトリプルライセンスで提供されている。
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