他のタロットとの相違点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/19 00:39 UTC 版)
「トート・タロット」の記事における「他のタロットとの相違点」の解説
ウェイト版などと同じく、黄金の夜明け団の教義に基づいてはいるが、クロウリー独自の解釈も加わっており、かなり相違点がある。 大アルカナや小アルカナのカードの名称変更が多い。 名称変更された大アルカナは、 『正義』 JUSTICE が 『調整』 Adjustment 『運命の輪』 WHEEL OF FORTUNE が 『運命』 Fortune 『力』 STRENGTH が 『欲望』 Lust 『節制』 TEMPERANCE が 『技』 Art 『審判』 JUDGEMENT が 『永劫』 The Æon 『世界』 THE WORLD が 『宇宙』 The Universe 以上の6枚である。 小アルカナの方は人物札が、『騎士』 Knight、『女王』 Queen、『王子』 Prince、『王女』Princess(代表的なタロットでは王、女王、騎士、小姓)に、それぞれ変更されている。そのほか、大アルカナ、小アルカナとは別に、「獣の印」とよぱれる一筆書きの六芒星が描かれたカードが入る版もある。 また、ヘブライ文字に対応させた配列の仕方が黄金の夜明け団系のタロットとは異なっている。ウェイト版では、マルセイユ版などの伝統的なものと違い 、大アルカナの「正義」と「力」の番号を入れ替えることによってヘブライ文字順の配列になっていた。一方、トート・タロットでは、配列の順番はマルセイユ版と同じで、ヘブライ文字との対応だけが入れ替わっている。「ツァディは星ではない」という法の書の文言に基づき、「皇帝」と「星」のヘブライ文字対応も交換されている。この交換を黄道12宮に当てはめると、対称位置に二つのねじれができる形になる。
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