仏教における「義」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/21 21:35 UTC 版)
仏教における義は、仏教そのものの思想ではなく、中国における義の観念と結びついた事業を指す語として用いられた。後漢末期から南北朝時代にかけての中国では戦乱によって多くの人々が故郷を離れて流浪し、それまでの血縁・地縁による結合が解体した。折しも仏教の中国伝来と重なる時代であり、大乗仏教が持つ利他思想と他者と結びつく・救済するという中国の義の観念が融合して、同じ仏教徒の間で血縁や地縁を越えて共同して造寺・造仏・慈善事業が行われた。中国ではこうした集団を「法義」や「邑義」と称し、朝鮮半島や日本では「知識」と称された。
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