仏像盗難問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/01 09:45 UTC 版)
2012年10月6日から8日の間に盗難に遭った(対馬仏像盗難事件)。当神社の「銅造如来立像」と観音寺の「金銅観世音菩薩坐像」の窃盗犯は韓国人グループで、韓国に持ち込んで売り捌こうとしたところを警察に拘束された。釜山港での通関過程で文化財鑑定委員が「100年未満の模造骨董品」と誤って鑑定し、韓国国内への搬入を許していた。 日本政府が返還を求めていたのに対し、観音寺の「金銅観世音菩薩坐像」の所有を主張している韓国の浮石寺や仏教界が「(両仏像とも)倭寇に略奪された」などと訴え、大田地裁が当面返還を差し止める仮処分を出したため長らく返還には至らなかったが、2015年7月15日に銅造如来立像について韓国検察が、海神神社を「正当な権利者」と認定して仏像の返還を決定。同18日に約3年ぶりに非公開(安全な移送を優先したため)で返還された。なお、返還された仏像は指先が欠損していたが、これは盗難時に受けた何らかの衝撃が原因とみられている。 菅義偉官房長官は会見で、返還を「当然のこと」とし、「もう1体(観音寺の「金銅観世音菩薩坐像」)も返還を強く求めていきたい」と語った。
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