人為的影響
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/14 05:37 UTC 版)
現代の多くの地域において、淡水魚の分布範囲や生息数は人為的攪乱にさらされている。日本ではアユやニジマスなどの有用魚種の放流に伴って、それに混入した他の魚も分布を広げている例があり、野生淡水魚の分布の攪乱が問題になっている。たとえば琵琶湖のコアユを捕獲して他の河川に放流することで、オイカワやカワムツ、ムギツク、オヤニラミ、ハス、ワタカ、さらにはブルーギル、ブラックバス、ライギョ、ソウギョなどの外来種もアユに混じって分布を広げている。 同様の事例は世界各地で知られる。特にマス類など有用魚種の移植は19世紀末以降に世界中で行われ、原産の固有種が絶滅、あるいは絶滅の危機に瀕した例が知られる。チチカカ湖固有種であったキプリノドン科の1種、チチカカオレスティアはその一例である。カダヤシはカ類の防除のために世界の熱帯域に移入された。
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