京都電気時代
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1911年12月、大阪電灯佐世保支店の事業は京都電気株式会社に買収された。事業を引き継いだ京都電気では佐世保支店(佐世保市戸尾町に所在)を設置している。なお事業を買収した会社を京都電灯とする資料があるが(『大阪電灯株式会社沿革史』など)、誤りである。 京都電気は京都市の会社で、京都電灯が独占する京都市内の電気事業に参入すべく1911年1月に資本金200万円にて設立された。同社は事業開始に向けて準備する傍らで、当面の運転資金を得るべく大阪電灯佐世保支店を買収しこの事業による利益を充てることとした。買収金額は57万5,000円。買収時点での電灯取付個数は1万1,088灯であった。京都電気時代には、市内80か所に寄付灯を取り付ける、料金を引き下げるといった市との融和策が採られた。 京都電気の新規参入を防ぐべく京都電灯が動いたことで、翌1912年(大正元年)11月に京都電気の事業は未開業のまま京都電灯に買収された。ただし佐世保支店の事業については後述のように直前に佐世保電気へと譲渡されており京都電灯の手には渡っていない。
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