京都市職員による小説「特殊部落」の発表と部落住民による抗議行動
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/25 14:19 UTC 版)
「オールロマンス事件」の記事における「京都市職員による小説「特殊部落」の発表と部落住民による抗議行動」の解説
1951年、京都市衛生課の臨時職員杉山清次(筆名・杉山清一。杉山清詩名義による作品もある)が『オール・ロマンス』誌10月号(通巻43号、オール・ロマンス社、東京)に小説「特殊部落」を発表。これは実在する京都市内の被差別部落(東七条、いわゆる柳原、別名は崇仁地区)を舞台としながら、朝鮮人の父と日本人の母を持つ医師「鹿谷浩一」と、朴根昌の二女、朴純桂(日本名「純子」)との恋愛を描いた純愛小説で、被差別部落民は登場せず、その地域に住んでいれば「部落者」と呼ばれて差別され、離れれば「部落者」でなくなるという、部落差別とも朝鮮人差別とも懸け離れた、架空の「特殊部落」として描いた小説だった。この小説の舞台とされた被差別部落の住民たちの中に、地域の実態をゆがめて興味本位に描いた差別小説として抗議する動きが表面化した。
※この「京都市職員による小説「特殊部落」の発表と部落住民による抗議行動」の解説は、「オールロマンス事件」の解説の一部です。
「京都市職員による小説「特殊部落」の発表と部落住民による抗議行動」を含む「オールロマンス事件」の記事については、「オールロマンス事件」の概要を参照ください。
- 京都市職員による小説「特殊部落」の発表と部落住民による抗議行動のページへのリンク