二ツ木トンネルについて
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/06 05:18 UTC 版)
「依田駅 (長野県)」の記事における「二ツ木トンネルについて」の解説
当線最大の難工事が二ツ木トンネルである。馬場駅と当駅との間にそびえる二ツ木峠を貫くトンネルは、上田温泉電気軌道が手掛けた最初のトンネル工事であるが、トンネル工事技術の発達していなかった時代の工事であり、その事が上田市と丸子町を結ぶ路線としての工事を先に進めたために開通が遅れ、結果意味をなさなくなった遠因になっている。 二ツ木トンネルを抜けると上り方面からは塩田平の田園風景が目前にせまり沿線の名物に数えられていた。ちなみにトンネルは完成時手掘りで掘った所を石で組んだ形であったが四十雀=始終カラ(空)電車と揶揄されるほどの赤字路線であったため補強する予算が組めず、1961年6月25日の梅雨前線豪雨による崩落を招いた。結果1961年6月29日の運行休止(事実上の廃止)に至っている。 二ツ木トンネルは廃止後、道路トンネルに改修されることなく1970年代まで放置された。その後、前駅跡側が工業団地として造成されることとなったために埋められ跡形もない。現在は存在した事を示すものは二ツ木隧道の碑のみである。
※この「二ツ木トンネルについて」の解説は、「依田駅 (長野県)」の解説の一部です。
「二ツ木トンネルについて」を含む「依田駅 (長野県)」の記事については、「依田駅 (長野県)」の概要を参照ください。
- 二ツ木トンネルについてのページへのリンク