二の二の六
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『月刊アフタヌーン』2001年7月号初出、30ページ ホームヘルパーを題材にした作品。主人公・里山まり子は、勤め先の高齢者向けサービス「すこやかヘルプセンター」から派遣され、毎週火曜日11時から2時まで、二丁目二の六にある大沢宅を訪れている。大沢家にはいつもはお婆さんが独りいるだけだったが、その日はたまたま、警備会社に勤める57歳の息子が帰ってくる。彼は前日、ファミリーレストランで女子高生を助け、40歳も年の離れた彼女とデートの約束をしていたのだった。車が使えなくなってしまい、家に女子高生を呼びつける息子。女子高生を待つ間、息子はまり子がおばあさんに高見順の本を読んでやるのを聞いている。一方家の前までやってきた女子高生は、窓から見えたまり子を彼の奥さんと勘違いし、そのまま帰ってしまう。どうやらやって来ないらしいなと思った息子は、時間が来て帰ろうとするまり子にさりげなく予定を聞いたりするが、まり子は大沢家が気に入らなくなり派遣先を変えてもらうことにしてしまう。こうして里山まり子はまた一つ縁を逃したのだった。
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