事故の対応をめぐって
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/16 16:06 UTC 版)
「なだしお事件」の記事における「事故の対応をめぐって」の解説
事故後、なだしおの救助活動、特に「3名しか救助できなかった」という事実に批判が集中し「潜水艦乗員は甲板に立ったまま見殺しにした」などの「証言」が相次いで報じられ、世間の大きな注目を集めた。ただし中には誇張や誤報も存在したことが判明している(後述)。また潜水艦の性質上、すぐに海中に飛び込むとスクリューによる二次被害の可能性がある点もほとんど触れられていなかった。 7月26日には久保彰潜水艦隊司令官が横須賀地方総監部に待機する行方不明者家族に謝罪し、翌7月27日には東山海幕長が総監部の遺体安置所にて遺族らに謝罪した。東山海幕長は24日に「潜水艦は無過失」と発言して世論の反発を買っており、27日に釈明した。 なだしおの乗組員のうち、X艦長ら幹部15名を除く乗組員59名について8月2日夜に上陸が許可された。X艦長は更迭され、8月17日から事故犠牲者遺族のもとを訪問し謝罪した。1989年(平成元年)7月28日、防衛庁は東山海幕長・X艦長ら海上自衛隊幹部15名への行政処分を発表した。
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