乳酸菌の牧畜への応用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/17 07:43 UTC 版)
詳細は「サイレージ」を参照 サイレージとは家畜用飼料の一種で、牧草などの飼料作物をサイロなどで発酵させたものである。サイロなどに詰められた牧草は、嫌気性菌による発酵により乳酸や酢酸などの有機酸の成分比率が増え、pHが低くなることにより、牧草の腐敗の原因となるカビや好気性菌類の活動が抑えられ、長期保存が可能になる。こうした発酵過程を成功させるために、水分量の調整や乳酸菌などの添加物を投入するなど、農家毎にさまざまなノウハウが培われている。上手に発酵したサイレージは豊富な有機酸が含まれることとなり、ウシなどの家畜の良好な肥育に大きく貢献する。発酵により発生した有機酸において乳酸の占める割合が高いものが良質なサイレージとされる。また、pH4.5以下が望ましいとされる。一般に水分含量は75%前後に調整されるが、40%程度に調整したものを特にヘイレージ(haylage、低水分サイレージ)と呼ぶ。ヘイレージは気密性が悪いと好気的発酵が行われ、品質の低下を招く。
※この「乳酸菌の牧畜への応用」の解説は、「乳酸菌」の解説の一部です。
「乳酸菌の牧畜への応用」を含む「乳酸菌」の記事については、「乳酸菌」の概要を参照ください。
- 乳酸菌の牧畜への応用のページへのリンク