主な仮名
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/27 23:54 UTC 版)
仮名(かりな、けみょう)は元服時につけられるもので、それまでの幼名(出生時に命名される)に代わるものである。この名は、出世して役職に就くときに付与される百官名(ひゃっかんな)を得るまでの代用であって、百官名を取得後は、仮名は用いられずに、もっぱら百官名のみが用いられる。ここで、百官名とは武士が称した官職風の名である。(たとえば大蔵少輔(おおくらのしょう)、兵部少輔(ひょうぶのしょう)、主計頭(かぞえのかみ)、図書助(づしょのすけ)、左衛門尉(さえもんのじょう)・・・など。) 仮名の合成は「太郎、次郎、三郎、…、十郎」という輩行名または、その短縮形「太、次、三、…、十」を基本とし、「特定の漢字」一文字を輩行名の前につけて合成する。「特定の漢字」を二文字を組み合わせて使用する場合には、輩行名のほうを短縮形とする。(例)弥太郎、小次郎、・・、平三郎、新十郎、・・、小源太、喜平次、・・・。また輩行名を先行させることもできる。この場合の後列は以下の4種の文字列が多く用いられる。「兵衛」「右衛門」「左衛門」「大夫」(例)太郎兵衛、太郎右衛門、太郎左衛門、太郎大夫、・・・。
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