中村米吉 (5代目)とは? わかりやすく解説

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中村米吉 (5代目)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/28 02:20 UTC 版)

ごだいめ なかむら よねきち
五代目 中村 米吉
屋号 播磨屋
定紋 揚羽蝶 
生年月日 (1993-03-08) 1993年3月8日(31歳)
本名 小川 修平
襲名歴 1. 五代目中村米吉
出身地 日本東京都
五代目中村歌六
公式サイト 中村 米吉|アーティスト|エヴォリュエ - Evoluer

五代目 中村 米吉(ごだいめ なかむら よねきち、1993年(平成5年)3月8日[1] - )は歌舞伎役者。屋号播磨屋定紋揚羽蝶、替紋は蔓片喰歌舞伎名跡中村米吉」の当代。本名は小川 修平(おがわ しゅうへい)。
叔父に三代目中村又五郎、従兄弟に 四代目中村歌昇中村種之助がいる。成城大学文芸学部文化史学科中退[注 1]。所属事務所はEvolue[2]

来歴

  • 1993年(平成5年)3月 五代目中村歌六の長男として誕生。
  • 2000年(平成12年)7月 歌舞伎座『宇和島騒動』の武右衛門せがれ武之助で父・歌六の前名を継ぎ、五代目中村米吉を襲名して7歳で初舞台。
  • 2010年(平成22年)9月の「秀山祭九月大歌舞伎」にて、父の五代目中村歌六、叔父の三代目中村又五郎(当時・歌昇)と共に屋号を萬屋から播磨屋に戻す。
  • 2011年(平成23年)から本格的に女方を目指す[3]
  • 2014年(平成26年)9月 名題試験に合格し、同年11月26日名題適任証を取得[4]
  • 2023年令和5年)10月 重要無形文化財(総合認定/第十六次)に認定され「伝統歌舞伎保存会」会員となる[5][6]
  • 2023年9月 歌舞伎座にて『祇園祭礼信仰記』の雪姫、2024年1月に浅草公会堂にて『本朝廿四孝』の八重垣姫、同年11月に明治座にて『鎌倉三代記』の時姫を演じ、女方の大役である三姫を短期間で制覇した[7]

人物

  • 大の甘党であり自身のInstagramに「甘いものは世界を救う」のハッシュタグで日頃食べたスイーツを投稿している[8]。2023年に配信された「中村米吉 悪魔の時間」でも様々なジャンルのスイーツを紹介した。
  • 2015年の新春浅草歌舞伎のポスターでピンクのシャツを着用したことがきっかけでピンクのイメージカラーが定着。事あるごとにピンクの衣装の着用などを求められるという[9][10]
  • 自他共に認めるしゃべり好きで、「しゃべりすぎる女形」として自己紹介することもある。自身のInstagramでのライブ配信で1人で2時間以上話すこともある。
  • 2024年2月1日、以前より交際をしていた京都出身で元舞妓芸妓である一般女性と1月22日に入籍していた事を発表した[11][12][13][14]
  • 2024年5月29日、東京・帝国ホテルにて梓夫人との結婚披露宴が行われた[15]。2025年1月5日に夫婦で「新婚さんいらっしゃい!」に出演した[16]

受賞歴

主な出演

歌舞伎

舞台

ドラマ

配信

  • Kabuki Pods 〜Yoneトーク〜(2022年1月27日 - 2月25日〈全5回〉、Amazon Audible) - ナレーター[22]
  • 中村米吉 悪魔の時間(2023年1月31日 - 12月28日〈全50回〉、AuDee) - パーソナリティ[23]

脚注

注釈

  1. ^ p.69-70:本名・生年月日・最終学歴・身長・体重・血液型・音曲師匠など確認[1]
  2. ^ この二役を1人が早替わりで務めるのは35年ぶり[要出典]

出典

  1. ^ a b 新村清美 2015, p. 69-70.
  2. ^ ◆事務所所属のご報告◆”. 歌舞伎役者 中村歌六 米吉 |オフィシャルサイト (2021年6月12日). 2021年7月2日閲覧。
  3. ^ 演劇出版社「演劇界」2014年2月号 p.20
  4. ^ 一月ぶりの……”. 米吉ブログ:お知らせ. 歌舞伎役者 中村歌六 米吉 龍之助オフィシャルサイト (2014年12月3日). 2015年1月13日閲覧。
  5. ^ 現会員”. 伝統歌舞伎保存会について:会員一覧. 伝統歌舞伎保存会 (2023年10月18日). 2024年3月31日閲覧。 “第十六次認定”
  6. ^ 文化審議会の答申(重要無形文化財の指定及び保持者の認定等)』(プレスリリース)文化庁、2023年7月21日https://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodohappyo/93918602.html2024年3月31日閲覧 及びⅠ. 答申内容” (PDF). 文化庁. pp. 8-9. 2024年3月31日閲覧。 “重要無形文化財の保持者の団体の構成員の追加認定(総合認定)”
  7. ^ 中村米吉「得たものを、その先にどう生かせるかが一番肝心」…「時姫」で女形3大役“三姫”制覇へ”. スポーツ報知. 報知新聞社 (2024年10月13日). 2024年10月13日閲覧。
  8. ^ 杏子大下 (2021年6月7日). “【中村米吉さん独占インタビュー】スイーツを食べながら撮り下ろし♡ 「歌舞伎に入門するなら、“推し”を見つけて!」”. CanCam.jp(キャンキャン). 2022年11月27日閲覧。
  9. ^ enbublog. “尾上松也を筆頭に若手7人が勢揃い!「新春浅草歌舞伎」鏡開き”. 観劇予報. 2022年11月27日閲覧。
  10. ^ 「少女漫画から出てきたみたい」タレ目の女形・中村米吉がトレンド入り「めっちゃ可愛い」と話題”. スポーツ報知 (2022年10月19日). 2022年11月27日閲覧。
  11. ^ 中村米吉「京都出身の一般女性」と結婚…ラーメン店で「格好つけてごちそう」から交際に発展」『スポーツ報知』報知新聞社、2024年2月1日。2024年2月1日閲覧。
  12. ^ 中村米吉「おしゃべりと笑いに満ちた家庭を」と花嫁姿で結婚報告 挙式は5月末を予定”. 日刊スポーツ (2024年2月1日). 2024年2月1日閲覧。
  13. ^ 中村 米吉 [@yonekichi.rice_lucky] (2024年2月1日). "◎ご報告◎ この度、私 中村米吉は去る1月22日に入籍いたしました事を皆様にご報告申し上げます。 挙式は5月末に予定をしておりますが、新春浅草歌舞伎も一区切りを迎え、ヤマトタケルの初日を迎える、キリのいい30歳のうちにと思い、本日皆様に発表させていただく運びとなりました。(以下略)". Instagramより2024年2月1日閲覧
  14. ^ 中村米吉に関してのお知らせ (PDF) - 株式会社エヴォリュエ(2024年2月1日閲覧)
  15. ^ 歌舞伎の中村米吉が結婚披露宴 終始、緊張の面持ち 尾上菊五郎ら約450人が出席”. スポーツ報知. 報知新聞社 (2024年5月30日). 2024年5月30日閲覧。 “米吉と梓さんが29日、東京・帝国ホテルで”
  16. ^ “かわいすぎる女形”中村米吉、元舞妓・芸妓の美人妻は中村吉右衛門の大ファンだった」『スポーツ報知』報知新聞社、2025年1月5日。2025年1月8日閲覧。
  17. ^ 歌舞伎役者 中村歌六 米吉 龍之助オフィシャルサイト - 十三夜会奨励賞”. 2015年4月15日閲覧。
  18. ^ 第42回松尾芸能賞 新人賞 演劇 中村米吉”. 公益財団法人 松尾芸能振興財団 (2021年2月16日). 2021年5月27日閲覧。
  19. ^ 米吉が「松尾芸能賞 新人賞」を受賞”. 松竹 歌舞伎美人 (2021年3月31日). 2021年5月27日閲覧。
  20. ^ 10月歌舞伎公演 国立劇場賞のお知らせ”. 2023年10月30日閲覧。
  21. ^ 方南ぐみによる“戦争”テーマの2作品、朗読劇「青空」「あたっくNo.1」が俳優座劇場で”. ステージナタリー. ナターシャ (2024年12月25日). 2024年12月26日閲覧。
  22. ^ Kabuki Pods”. 2025年1月9日閲覧。
  23. ^ 中村米吉 悪魔の時間”. 2025年1月9日閲覧。

参考文献

  • 新村清美 編『最新歌舞伎俳優名鑑:演劇界 2015年9月号特別付録』 73巻、9号、演劇出版社、2015年8月5日、1-83頁。ASIN B010TMI9HE全国書誌番号: 00002334 (雑誌コード:01925ー9、8/05発売)

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