中央合同庁舎第3号館とは? わかりやすく解説

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中央合同庁舎第3号館

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/29 05:53 UTC 版)

中央合同庁舎第3号館
庁舎の外観
施設情報
所在地  東京都
千代田区霞が関2-1-3[1]
状態 供用中
竣工 1966年(第Ⅰ期工事)
1973年(第Ⅱ期工事)
用途 合同庁舎
各種諸元
階数 地上11/地下2 [2]
敷地面積 14,126.11 [3]
建築面積 7,810 [2]
延床面積 70,111 [2]
構造形式 SRC [3]
関連企業
施工 清水建設
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中央合同庁舎第3号館(ちゅうおうごうどうちょうしゃだいさんごうかん、英語: Central Government Building No.3)は、東京都千代田区霞が関二丁目にある日本中央省庁合同庁舎

概要

鉄骨鉄筋コンクリート、地上11階・地下2階の中央合同庁舎である。主に国土交通省(旧・建設省系)とその関連省庁が入居している。

中央合同庁舎第2号館(旧内務省庁舎)が手狭になったため[注 1]、旧内務大臣官邸の跡地に中央合同庁舎第3号館として建設されることになり、1966年(昭和41年)に完成した。建築面積は7,810平方メートル、延べ面積は70,111平方メートルである[2]。旧中央合同庁舎第2号館から建設省が[4]丸の内の旧鉄道省庁舎から運輸省[5][6]それぞれ移転してきた[4][5][6]が、庁舎の使用調整により、1973年(昭和48年)に8階建から11階建に増築されている[7][2]

大臣などの首脳陣の部屋は、建設省は3号館3階に大臣、政務次官、事務次官、技監の部屋が置かれ、運輸省は3号館5階に大臣、政務次官、事務次官、運輸審議官の部屋が置かれていた[8]

中央省庁再編により、国土交通省が設立された際には、旧運輸省と旧建設省が陣取っていた3号館と、東隣に建設中だった新2号館の一部が割り振られたが、旧運輸省と旧建設省との間で、大臣や政務官、事務次官の部屋をどの階に配置するかで抗争となった。工事や引っ越しでの利便性を考えるなら、国交省の首脳陣の部屋は3階か5階にまとめることが望ましかったが、旧運輸省と旧建設省の双方が「一方の階にすると、移動する側が相手の省に吸収された印象になる」と主張して譲らず、結局は中間にあたる4階に新設されることになった[8]

庁舎の出入り口は歩車分離の考えに基づいて設計されており、西側(正面玄関)がの入り口、南側が歩行者の入り口となっている。南隣の中央合同庁舎第2号館(国土交通省のうち旧運輸省系の部局が入庁)とは地下の連絡通路を通じてセキュリティチェックなしで行き来が出来、第2号館経由で地下鉄霞ケ関駅と直結している[要出典]2000年(平成12年)から2002年までに行われた免震レトロフィット工事により、耐震補強がなされた[2]

入居機関

脚注

注釈

  1. ^ 戦後、中央合同庁舎第2号館(人事院ビル)には、旧内務省系の自治省、警察庁、建設省に加えて、人事院と経済企画庁も同居しており、庁舎が過密化していた。1960年9月には、経済企画庁が大蔵省庁舎に移転している。

出典

  1. ^ 国土交通省の所在地・連絡先”. 国土交通省. 2025年5月29日閲覧。
  2. ^ a b c d e f 官庁営繕:中央合同庁舎第3号館”. 国土交通省. 2015年9月27日閲覧。
  3. ^ a b 中央合同庁舎第3号館施設管理業務 民間競争入札実施要項 (案)” (PDF). p. 2. 2015年9月27日閲覧。
  4. ^ a b 月刊官界第3巻第7号, p. 144.
  5. ^ a b 月刊官界第4巻第7号, p. 180.
  6. ^ a b 日本国有鉄道 1973, p. 150.
  7. ^ 塩田 2001, p. 105.
  8. ^ a b 塩田 2001, p. 295.

参考文献

関連項目

参考・外部リンク

座標: 北緯35度40分33.7秒 東経139度45分0.3秒 / 北緯35.676028度 東経139.750083度 / 35.676028; 139.750083




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