世界の自動車のハンドル位置
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 14:53 UTC 版)
「輸入車」の記事における「世界の自動車のハンドル位置」の解説
通常、左側通行国では右ハンドル車(運転席が進行方向右側にある)が使用され、右側通行国では左ハンドル車(運転席が進行方向左側にある)が使用される。すなわち運転席の位置は、それぞれ道路の内側である。これは、車両すれ違い時の安全性や右左折時・追い越し時などの視界、対向車の確認のしやすさなどを考慮した結果であり、デファクトスタンダードともなっている。法的規制がある国も多い。 全世界での左側通行圏と右側通行圏のおよその比率は人口比で34対66であり、道路総延長距離での比率は27.5対72.5となっている(対面交通)。右側通行圏が数の上では多数派であるが、世界各国への輸出を行い販売実績を競う自動車メーカーにとっては左側通行圏も大切な市場であり、輸出先の各国の状況にあわせ、同一の車種についても右ハンドル車と左ハンドル車の両方を設計・製造することが一般的である。通常、ハンドル位置にかかわらず組み立て・生産を同一の工場で行うことが多いが、場合によってはメルセデス・ベンツ、BMW、VW、フォードなどのように、南アフリカなどに右ハンドル車専用工場を建設し、現地を含む左側通行圏(右ハンドル市場)に製品を提供していることもある。
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