世田谷観音とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 世田谷観音の意味・解説 

観音寺 (世田谷区下馬)

(世田谷観音 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/31 01:51 UTC 版)

観音寺
所在地 東京都世田谷区下馬4-9-4
位置 北緯35度38分11.1秒 東経139度40分37.1秒 / 北緯35.636417度 東経139.676972度 / 35.636417; 139.676972座標: 北緯35度38分11.1秒 東経139度40分37.1秒 / 北緯35.636417度 東経139.676972度 / 35.636417; 139.676972
山号 世田谷山
宗派 単立
本尊 聖観世音菩薩
創建年 昭和26年(1951年
開山 太田睦賢
別称 世田谷観音
札所等 江戸三十三観音札所 第32番
文化財 木造不動明王及八大童子像(国の重要文化財)、五百羅漢坐像九躯(東京都指定有形文化財)
公式サイト 世田谷観音
法人番号 4010905000239
テンプレートを表示

観音寺(かんのんじ)は、東京都世田谷区にある単立寺院。通称は「世田谷観音(せたがやかんのん)」である。

概要

1951年昭和26年)、太田睦賢によって開山された[1]

太田睦賢は元事業家であったが、菩提心を起こし、私財を投じて当寺を創建した[2]

戦後創建の比較的新しい寺院であるにもかかわらず、寺が所蔵する文化財江戸時代以前の古いものが多い。これらは国内各地の寺社から取り寄せたもので、中には国の重要文化財や東京都の有形文化財に指定されているものもある[2]

当寺の本尊であり、通称の「世田谷観音」の由来である聖観世音菩薩像も三重県桑名郡長島村(現・三重県桑名市)の寺から取り寄せたものである[3]。 また、六角堂には康円作の不動明王並びに八大童子像がまつられており、毎月28日に開帳される。

特攻観音

境内には、特攻観音堂があり、特攻隊員4704名の霊が祀られている[2]1952年(昭和27年)5月5日、音羽護国寺において元皇族・東久邇稔彦の臨席のもとに開眼法要が営まれたが、護国寺に奉安できなくなったことから1953年(昭和28年)に遷座された[4]

標柱は吉田茂による[5]。「奉安 特攻平和観音」の標石は元皇族・竹田恒徳が揮毫した[5]昭和天皇秩父宮家高松宮家三笠宮家から御花料を下賜された[6][5]

観音堂の手前にある頌碑の建設に際しては、板谷隆一内田一臣賀屋興宣北白川房子衣笠駿雄迫水久常菅原道大竹田光子寺岡謹平中曾根康弘鳩山薫松尾静磨東久邇稔彦東久邇聡子山岡荘八李方子などが発起人に名を連ねた[7]

文化財

重要文化財

  • 木造不動明王及八大童子像 9躯 康円作 奈良県・内山永久寺(廃寺)旧蔵[8]
    • 附 紙本墨書造像願文 文永九年十一月廿一日大仏師法眼康円絵仏師法橋重命とあり(文永9年は1272年)

交通アクセス

脚注

  1. ^ 世田谷観音とは世田谷観音
  2. ^ a b c 竹内秀雄 著『世田谷区史跡散歩 (東京史跡ガイド12)』学生社、1992年、57-59p
  3. ^ 聖観世音菩薩世田谷観音
  4. ^ 『偕行』第546号(偕行社、平成8年6月)p.27
  5. ^ a b c 陸軍航空の鎮魂 続 1982, p. 603.
  6. ^ 王羲之との対話 1981, p. 124.
  7. ^ 『偕行:陸修偕行社機関誌』第238号(1971年4月)29頁。
  8. ^ 年紀資料集成 木造不動明王立像及び八大童子像(東京文化財研究所)

参考文献

  • 美山照陽(美山要蔵)『王羲之との対話』1981年。 
  • 航空碑奉賛会『陸軍航空の鎮魂 続』1982年。 
  • 竹内秀雄 著『世田谷区史跡散歩 (東京史跡ガイド12)』学生社、1992年

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  世田谷観音のページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「世田谷観音」の関連用語

世田谷観音のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



世田谷観音のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの観音寺 (世田谷区下馬) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS