不遇のクラシックと復活
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/09/15 13:50 UTC 版)
「オーム (競走馬)」の記事における「不遇のクラシックと復活」の解説
この圧倒的な強さに、オームは翌年のクラシック戦線の最有力候補として目されていた。しかし2000ギニーステークスの数日前になって、オームは体調が急激に悪化した。当初は歯根膿瘍が疑われたものの、対処しても体調は改善しなかった。そこで別の獣医に診断させたところ、オームが水銀中毒に侵されていることが判明し、何者かに毒を盛られた可能性が発覚した。このため春のクラシックは断念せざるを得ず、代わって僚馬ラフレッシュがダービーステークスに出走している。 厩舎総出での厚い介護により健康を取り戻し、3ヶ月後にはエクリプスステークスで競走生活への復帰を果たした。この競走でオームはオルビエトという馬をクビ差で負かして優勝、力が失われていないことを見せつけた。 翌戦のサセックスステークスも快勝し、秋になって最後のクラシックのチャンスとなったセントレジャーステークスを迎えた。スタートから先頭を確保していたものの、セントレジャーの長丁場にオームはスタミナを使い果たし、残り2ハロンというところでずるずると後退し始めた。結果、優勝したラフレッシュに大きく遅れてのゴールで着外に沈んだ。 一方で、マイルから中距離にかけての競走では依然として圧巻の強さを見せた。同年はこのほかにニューマーケット競馬場で4勝を挙げており、そのなかにはチャンピオンステークス勝ちも含まれている。そしてスウィープステークスで2着になったのを最後にこの年の競走を終えた。
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