下位分類の認定
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/04 06:49 UTC 版)
系統関係のある言語は、共有特徴、すなわち、偶然や借用(伝播)では説明できない祖語の特徴(またはそのような特徴の反映)の保持を示す。そして、語族の下位分類となる語派・語群もまた系統群である点に鑑みれば、その認定は「共有革新」の認定を通じて行われる。(生物学でいうと共有派生形質に相当する。)つまり、語族の全構成言語の共通祖先には見られず、分枝先の言語のみに共通して存在する特徴があれば、これがまさに祖語からの分岐を定義付ける特質と言える。例えば、「ゲルマン語派」の諸言語は、インド・ヨーロッパ祖語には存在しないと考えられている語彙や文法の特徴を共有しており、これらの特徴は、すべてのゲルマン諸語の祖であったゲルマン祖語(インド・ヨーロッパ祖語の子孫の一)で起こった革新であると考えられる。
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