上部中層
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/05/24 23:50 UTC 版)
上部中層(300-500m)にはユキオニハダカ C. alba など3種が分布する。深海の中では比較的明るい範囲で、いずれの仲間も白色から透明の体色をしている。成長は比較的早く、生後2年程度(体長2cm)で成熟し、最大でも4cmほどにしかならない。生涯の産卵回数は1度きりで、卵の数も少ない(500-1,000個)。 上部中層のオニハダカ類は幼体形質(Progenesis)を起こしており、未熟な体つきのまま早期に性成熟し成体となる。体には透明な部分が多く、骨化の程度も低いなど、仔魚期の特徴をそのまま残している。乏しいエネルギー資源を生殖腺の発達に振り向けた結果と解釈され、ボウエンギョ科(ヒメ目)・ソコオクメウオ科(アシロ目)など他のいくつかのグループにもみられる特徴である。
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