上蔵の大河原城
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 04:50 UTC 版)
小渋温泉のある1kmほど下流の右岸には、谷底から100mほどの高さがある断崖上に地すべり地形の平地があり、「上蔵(わぞ)」地区がある。ここには宗良親王の重臣・香坂高宗の居城だった大河原城があった。城のまわりの空堀などの遺構が残されているものの、多くの部分は谷底に崩落して現存しない。付近には香坂高宗の墓地も残されている。 このほか上蔵にはさまざまな史跡がある。このうち福徳寺(曹洞宗)は本堂が国指定の重要文化財となっている。福徳寺の仏像には平安末期に建立されたという墨書きがあるが、1953年(昭和28年)の解体修理に伴う調査では、鎌倉時代以降のものと結論付けられている。重文となっている本堂は室町時代の建築で、天台宗の座主だった宗良親王が建立したものとみなされている。
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