三草合戦とは? わかりやすく解説

三草山の戦い

(三草合戦 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/05 16:29 UTC 版)

三草山の戦い

三草山頂上を望む(兵庫県加東市
戦争治承・寿永の乱
年月日治承8年/寿永3年2月5日1184年3月18日
場所播磨国三草山(現兵庫県加東市 三草山)
結果:源氏軍の勝利
交戦勢力
平氏 源氏
指導者・指揮官
平資盛
平有盛
源義経
土肥実平
戦力
7,000余騎(吾妻鏡
3,000余騎(平家物語
20,000余騎(吾妻鏡)
10,000余騎(平家物語)
損害
500余騎(平家物語) 不明
治承・寿永の乱

三草山の戦い(みくさやまのたたかい)は、治承8年/寿永3年2月5日1184年3月18日播磨国三草山における源義経軍と平資盛軍による戦い[1][2]平安時代末期の内乱である治承・寿永の乱の合戦の一つで、一ノ谷の戦いの前哨戦である。

経過

寿永3年(1184年)正月末、平氏追討の宣旨を受けた源範頼・源義経率いる源氏軍は平氏が拠点とする福原を目指して出陣した。2月5日に摂津国に入ると、東西から挟み撃ちにするために軍勢を二手に分け、大手(福原の東方)を攻める範頼は西国街道を、搦手(福原の西方)を攻める義経は丹波路を進み、2月7日が矢合わせ(攻撃決行)となった。

一ノ谷を目指して丹波路を進軍する義経を迎え撃つため、平氏方の平資盛平有盛平忠房平師盛らが播磨国三草山の西に布陣する。義経は東方に陣をとり、源平両軍が三ほどの至近距離で対峙した。

丹波との国境に近い三草山は、交通の要所であると同時に険阻な山と深い谷に囲まれた軍事的要衝の地であった。平氏の荘園の地であったと見られ、平氏に地の利があるこの場所が防衛拠点として選ばれたと見られる。

平家物語』「三草合戦」の段によると、義経は土肥実平を呼び、今晩夜討ちをかけるか、明日の合戦とすべきかを問う。田代冠者信綱が進み出て「明日の合戦となれば、平家の軍勢は増すので、数の上で有利な今、夜討ちをかけるべきです」と進言。義経はそれを受け入れ、夜討ちを決行するべく民家に火を放って進撃した。

夜討ちを予想していなかった平氏軍は武具を解いて休息しており、源氏軍の夜討ちにあわてふためいて敗走し、あっけなく源氏軍の勝利となった。

資盛・有盛・忠房は高砂より海路で屋島に渡り、資盛はかろうじて福原の平氏本隊へ戻っている。

三草山中腹より南方(現・加東市中心部)を望む

出典

  1. ^ ひょうごツーリズム協会 - 三草山”. 2020年6月14日閲覧。
  2. ^ 加東市観光協会 - 三草山”. 2020年6月14日閲覧。

関連項目


三草合戦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/26 14:55 UTC 版)

平家物語の内容」の記事における「三草合戦」の解説

三草山の戦い義経夜襲

※この「三草合戦」の解説は、「平家物語の内容」の解説の一部です。
「三草合戦」を含む「平家物語の内容」の記事については、「平家物語の内容」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「三草合戦」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「三草合戦」の関連用語

三草合戦のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



三草合戦のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの三草山の戦い (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの平家物語の内容 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS