三フッ化ホウ素
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/20 13:00 UTC 版)
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| 識別情報 | |||
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3D model (JSmol)
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| ChemSpider | |||
| ECHA InfoCard | 100.028.699 | ||
| EC番号 |
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PubChem CID
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| RTECS number |
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CompTox Dashboard (EPA)
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| 性質 | |||
| BF3 | |||
| モル質量 | 67.82 g/mol (無水和物) 103.837 g/mol (二水和物) |
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| 外観 | 無色の気体 (無水和物) 無色の液体 (二水和物) |
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| 密度 | 0.00276 g/cm3 (無水和物気体) 1.64 g/cm3 (二水和物) |
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| 融点 | −126.8 °C (−196.2 °F; 146.3 K) | ||
| 沸点 | −100.3 °C (−148.5 °F; 172.8 K) | ||
| 易溶 | |||
| 溶解度 | ベンゼン、トルエン、ヘキサン、クロロホルム、ジクロロメタン | ||
| 蒸気圧 | >50 atm (20 °C)[1] | ||
| 0 D | |||
| 熱化学 | |||
| 標準定圧モル比熱, Cp |
50.46 J/(mol·K) | ||
| 標準モルエントロピー S |
254.3 J/(mol·K) | ||
| 標準生成熱 ΔfH |
−1137 kJ/mol | ||
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ギブズの 自由エネルギー (ΔfG⦵) |
−1120 kJ/mol | ||
| 危険性[3][4][5] | |||
| GHS表示: | |||
| Danger | |||
| H314, H330, H335, H373 | |||
| P260, P280, P303+P361+P353, P304+P340, P305+P351+P338, P310, P403+P233 | |||
| NFPA 704(ファイア・ダイアモンド) | |||
| 引火点 | 不燃性 | ||
| 致死量または濃度 (LD, LC) | |||
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半数致死濃度 LC50
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1227 ppm (マウス, 2 時間) 39 ppm (モルモット, 4 時間) 418 ppm (ラット, 4 時間)[2] |
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| NIOSH(米国の健康曝露限度): | |||
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PEL
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C 1 ppm (3 mg/m3)[1] | ||
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REL
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C 1 ppm (3 mg/m3)[1] | ||
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IDLH
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25 ppm[1] | ||
| 安全データシート (SDS) | ICSC 0231 | ||
| 関連する物質 | |||
| 関連物質 | 三塩化ホウ素 三臭化ホウ素 |
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特記無き場合、データは標準状態 (25 °C [77 °F], 100 kPa) におけるものである。
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三フッ化ホウ素(さんフッかホウそ、英: boron trifluoride)は、化学式BF3で表される化学物質である。無色で毒性のある気体である。ジエチルエーテルと錯体を形成し、その錯体は液体のルイス酸として用いられる。ホウ素を中心とする正三角形の平面状分子である。不燃性である。目と粘膜を侵す。毒物及び劇物取締法により毒物に指定されている[6]。
概要
腐食性がある。実験器具に用いられているステンレス鋼やモネル、ハステロイなども水蒸気の存在下で腐食される。ポリアミドと反応するが、テフロンやポリクロロトリフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデンやポリプロピレンなどは腐食されない。三フッ化ホウ素を用いる実験の実験装置にグリースを用いる場合、通常の炭化水素系のものを用いると反応してしまうため、フルオロカーボン系のものを用いる必要がある[7]。
三フッ化ホウ素の共有結合は強く分極しているが、分子自体は非極性である。これはホウ素原子がsp2軌道を取っており、分子が3回対称であるためである。ホウ素は電子不足であり、化学反応においてはルイス酸として働く。例えばフッ化物と反応してテトラフルオロホウ酸塩を生成する。
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