三宅康之 (実業家)とは? わかりやすく解説

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三宅康之 (実業家)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/09/06 11:55 UTC 版)

みやけ やすゆき

三宅 康之
生誕 (1970-05-13) 1970年5月13日(55歳)
神奈川県横須賀市
国籍 日本
出身校 東京経済大学経済学部
肩書き 一般社団法人天王洲・キャナルサイド活性化協会 代表理事 会長
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宅 康之(みやけ やすゆき、1970年5月13日‐)は、日本実業家。一般社団法人天王洲・キャナルサイド活性化協会代表理事会長[1]。(元)寺田倉庫株式会社専務取締役、(元)TERRADA Holdings株式会社代表取締役社長、(元)TSプロモート株式会社取締役、(元)一般社団法人日本建築文化保存協会代表理事。

人物・来歴 

神奈川県横須賀市生まれ。私立鎌倉学園高等学校を経て、1995年東京経済大学経済学部を卒業、湘南信用金庫に入社。2000年、寺田倉庫株式会社入社後、インターネットデータセンター事業会社ビットアイル株式会社設立に参画。(2013年に東証一部上場、2017年1月にエクイニクス・ジャパン株式会社と合併)
2011年、寺田倉庫取締役に就任後、2012年より、寺田倉庫が本社を置く東京都臨海部の天王洲アイル(東京都品川区)を中心に「保存・保管」および「水辺アート」をテーマとした様々な事業を展開。
2014年、オランダデン・ハーグを発祥とする国際的なアートフェスティバル「TodaysArt」を誘致。世界展開第一弾として「TodaysArt.JP Edition Zero 2014[2]」、翌年「TodaysArt.JP 2015[3]」を天王洲にて開催した。また、日本の伝統文化の保存・発展にも力を入れ、「天王洲 噺の会[4]」と題した落語会を開催。翌年、インドネシアの首都ジャカルタにて、同国初となる落語会を開催する[5]。(日本人向けの講演のほか、インドネシア人向けの英語による講演も開催)

2015年、天王洲地域の水辺の活性化にも積極的に取り組み、一般社団法人天王洲・キャナルサイド活性化協会を設立[6]。翌年より「天王洲キャナルフェス[7]」を季節ごとに年4回開催。「水辺の映画祭」やプロジェクションマッピング等、様々なテーマを取り入れたイベントを行い、天王洲アイルの水辺をイベントの拠点として賑わいづくりを始める。

2016年、世界初の建築模型専門ミュージアム「建築倉庫ミュージアム」創設をプロデュースするとともに、同ミュージアムの支援団体である一般社団法人日本建築文化保存協会代表理事に就任(2022年12月退任)。日本の著名な建築家による講演会、子供向けワークショップ、国内外での展覧会、国際シンポジウム等を行い、2017年、フランス、インドネシア等でのシンポジウムおよび日本の建築模型による展覧会を開催した。

同年、デヴィッド・ボウイの世界観を総括した大回顧展「DAVID BOWIE is[8]」を天王洲に誘致。世界9か国を巡回、寺田倉庫G1ビルがアジア唯一の会場となる。

2019年、「TENNOZ ART FESTIVAL 2019[9]」を開催。7人のアーティストによる建築物や公共施設等への壁画アートや写真展示、橋のライトアップ等が施された。「まち全体がミュージアムのような天王洲ISLE」をめざし、「特徴的な水辺の風景を活かした景観形成」「個性と品格のあるデザインで構成される都市空間の形成」「アートの映える街並みの形成」を推進する独自の景観まちづくりのルールを定めた天王洲は、2019年「品川区景観計画の重点地区」に指定された。

2019年10月、内閣官房東京オリンピック・パラリンピック推進本部事務局の委託により、「天王洲・キャナルアートモーメント2019[10]」を開催。天王洲運船を特設ステージとして活用し、運河沿いのビル壁画を利用したプロジェクションマッピングによる演出と合わせて、東京の水辺を楽しむプレミアムライブを実施した。その後、キャナルアートモーメントは、2020年、2021年、2022年、2023年の毎秋に開催されている。

同年、東京の水辺文化を盛り立ててきた「品川浦の屋形船」事業者との共催および品川区の後援により、訪日外国人旅行者向け「東京“屋形船”ナイトクルーズ・エンターテインメント[11]」を運航。日本固有の環境観光資源であり体験型観光娯楽である「屋形船」を、世界有数のナイトエンターテインメントとして醸成し競争力強化に努め、訪日外国人旅行者を中心にその魅力を広く訴求した。

2020年、新型コロナウィルス感染拡大により、天王洲の水辺で定期開催されてきた「天王洲キャナルフェス」は、「天王洲キャナルフェス夏2020[12]」より、東京海洋大学や品川区と連携しオンライン開催を実施。VRや映像配信技術はパナソニックのサポートを受けた。「天王洲キャナルフェス秋2020」「キャナルアートモーメント品川2020」までオンライン開催となった。「天王洲キャナルフェス冬2020」「天王洲キャナルフェス春2021」は、オンラインとリアルを併用したハイブリッドフェスとして開催。地域に根付いたコミュニケーションの場を絶やさない、新たな生活様式でも楽しめるフェスとなった。同年、過去5年間に及ぶ水辺のプロジェクションマッピングの功績が評価され、「プロジェクションマッピング活用地区[13]」として天王洲が東京都に指定された。

2020年1月、寺田倉庫と松竹株式会社の合弁会社であるTSプロモート株式会社[14]は、京都南座でイマーシブシアター「サクラヒメ[15]」を上演。イマーシブシアター(体験型演劇)の新しいスタイルの公演。新たなエンターテインメントの創出に挑戦した。また、京都西陣では、時代劇の世界観を体験できる宿泊施設「西陣ろおじ[16]」をプロデュースした。

2023年7月、天王洲キャナルフェスにて跡見学園女子大学とパナソニックグループとの産学連携[17]により、観光DXを活用したコンテンツが提供された。クラウド型街巡り型ガイドサービス「Smart Town Walker®」や遠隔コミュニケーションシステムを活用した観光DX商品の実証実験が行われ、産学連携と観光DXや空間価値向上技術を活用した地域観光づくりに取り組みにより、地域消費の拡大や持続可能な地域づくりが始まる。

2024年3月、一般社団法人天王洲・キャナルサイド活性化協会は、観光庁から「登録DMO[18]」として認定され、天王洲アイルを中心とする観光地域づくり法人として活動が始まる。

記事・寄稿他

  • 観光経済新聞(2023年11月14日)

  【特集】「水辺とアートの街」天王洲エリアの活性化を目指す 天王洲・キャナルサイド活性化協会 三宅康之理事長に聞く 

  • ツーリズムメディアサービス(TMS)寄稿

  観光地域づくり法人(DMO)と天王洲アイル 掲載他 

  • JIAM 国際文化研修 2024冬

  研修紹介 研修3イベントと地域の活性化 「水辺とアートの街 天王洲」の取組み

脚注・出典

  1. ^ 協会概要 | 一般社団法人 天王洲・キャナルサイド活性化協会”. canalside.or.jp. 2025年9月6日閲覧。
  2. ^ TodaysArt. “TodaysArt.JP Festival 2014 - TodaysArt - Global platform for art, creativity and technology.”. TodaysArt. 2025年9月6日閲覧。
  3. ^ TodaysArt.JP”. TodaysArt JAPAN. 2025年9月6日閲覧。
  4. ^ 倉庫街で旬の落語と江戸情緒 「天王洲 噺の会」が評判 おもてなしに毎回工夫”. ZAKZAK. 2025年9月6日閲覧。
  5. ^ インドネシア人も大爆笑 桂三四郎さん ジャカルタ寄席”. www.jakartashimbun.com. 2025年9月6日閲覧。
  6. ^ 沿革 | 一般社団法人 天王洲・キャナルサイド活性化協会”. canalside.or.jp. 2025年9月6日閲覧。
  7. ^ 天王洲キャナルフェス. “【公式】天王洲キャナルフェス | TENNOZ CANAL FES 2025 – SPRING / SUMMER –”. 【公式】天王洲キャナルフェス | TENNOZ CANAL FES 2025 – SPRING / SUMMER –. 2025年9月6日閲覧。
  8. ^ Company, The Asahi Shimbun. “「DAVID BOWIE is」特集:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル. 2025年9月6日閲覧。
  9. ^ TENNOZ ART FESTIVAL 2019(天王洲エリア(ふれあい橋橋梁、東横INN立体駐場壁面、三信倉庫壁面、寺田倉庫T33壁面ほか7会場))”. 美術手帖. 2025年9月6日閲覧。
  10. ^ 東京の水辺を楽しむプレミアムライブ「天王洲・キャナルアートモーメント2019」開催”. tennoz-canal-art-moment.com. 2025年9月6日閲覧。
  11. ^ 東京湾屋形船でナイトクルーズ・エンタテインメント インバウンド向けに10月から”. 旅行新聞 - 株式会社旅行新聞新社 (2019年9月30日). 2025年9月6日閲覧。
  12. ^ 「天王洲キャナルフェス2020夏」開催 | 一般社団法人 天王洲・キャナルサイド活性化協会”. canalside.or.jp. 2025年9月6日閲覧。
  13. ^ 東京都第一号!天王洲アイル地区がプロジェクションマッピング活用地区に指定”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES (2020年12月10日). 2025年9月6日閲覧。
  14. ^ 松竹、寺田倉庫の新会社「TSプロモート株式会社」設立のお知らせ | 松竹株式会社”. www.shochiku.co.jp. 2025年9月6日閲覧。
  15. ^ 南座でイマーシブシアター『サクラヒメ』~『桜姫東文章』より~を上演|歌舞伎美人”. 歌舞伎美人. 2025年9月6日閲覧。
  16. ^ 「西陣ろおじ」から学ぶ新しくて懐かしい路地のカタチ”. カミング - 上京ふれあいネット. 2025年9月6日閲覧。
  17. ^ eguchi (2023年8月27日). “「天王洲キャナルフェス2023夏」を開催 天王洲・キャナルサイド活性化協会、跡見学園女子大、パナソニック - 観光経済新聞”. 観光経済新聞 - 1950年創刊の観光業界専門メディア。本社テーマは「観光立国の実現は地方(地域)から」. 2025年9月6日閲覧。
  18. ^ 天王洲・キャナルサイド活性化協会が「登録DMO」取得”. 旅行新聞 - 株式会社旅行新聞新社 (2024年4月30日). 2025年9月6日閲覧。



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