一票の格差(いっぴょうのかくさ)
衆議院の小選挙区では、都市と地方で一票の格差がある。これは、人口と議席数が対応していない、という問題である。議席数は、都市で相対的に少なくなっている。
神奈川14区では一票あたりの有権者は約47万人である。対して島根3区では同19万人である。つまり、有権者1人あたりの議席数が一番少ないのは神奈川14区で、逆に一番多いのは島根3区である。その格差は2.48倍にも達する。
また、島根3区との一票の格差が2倍を超える選挙区は、全国で89区に達する(2000年住民基本台帳)。しかも、一票の格差は1996年と比べても、さらに悪化している。
さて、一票の格差は自民党に有利、と言われる。自民党は地方で強い勢力を持っている。地方で議席配分が多ければ、必然的に自民党は得をする。反対に都市部で強いとされる民主党、自由党、共産党などは損をしていることになる。
ちなみに、参議院の選挙区では、議員1人当たりの人口が最も多い千葉県と最も少ない鳥取県の格差は4.77倍となっている。
(2000.08.21更新)
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