ワードサイズとアドレスサイズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/23 19:30 UTC 版)
「メモリアドレス」の記事における「ワードサイズとアドレスサイズ」の解説
ワードサイズは、コンピュータアーキテクチャによって異なる。ワードサイズは、CPUが一度に処理できる桁数を表す。組込みシステムを含む最新のプロセッサは、通常、8ビット、16ビット、24ビット、32ビット、64ビットのワードサイズを有する。 最新の汎用コンピュータは32ビットまたは64ビットを使用する。歴史的には、8ビット、9ビット、10ビット、12ビット、18ビット、24ビット、36ビット、39ビット、40ビット、48ビット、60ビットなど、さまざまなサイズのワードが使用されていた。 現代のコンピュータのワードサイズは、そのコンピュータにおけるのアドレス空間のサイズも記述される。例えば、「32ビット」と言われるコンピュータにおいては、通常32ビットのメモリアドレスが使用される。バイトアドレス指定可能な32ビットコンピュータは、232 = 4,294,967,296バイトのメモリ、すなわち4ギビビット(GiB)をアドレス指定することができる。これにより、1つのメモリアドレスを効率的に1ワードに格納することができる。 しかし、これは必ずしも正しいとは限らない。コンピュータは、ワードサイズよりも大きい、あるいは小さいメモリアドレスを持つことができる。例えば、MOS 6502などの多くの8ビットプロセッサでは16ビットアドレスがサポートされていたが、そうでない場合はわずか256バイトのメモリアドレス指定に制限されていた。16ビットのIntel 8088とIntel 8086はセグメンテーションによる20ビットアドレス指定をサポートしており、64 KiBメモリではなく1 MiBにアクセスできる。Pentium Pro以降の全てのIntel Pentiumプロセッサには、36ビット物理アドレスから32ビット仮想アドレスへのマッピングをサポートする物理アドレス拡張(PAE)が含まれている。 理論上は、現代のバイトアクセス可能な64ビットコンピュータは264バイト(16エクスビバイト)に対応することができるが、実際にはメモリの量はCPU、メモリコントローラ、プリント回路基板の設計(物理メモリコネクタの数や実装されたメモリの量)によって制限される。
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