ローエングリンの物語の概要
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「ローエングリン (アーサー王伝説)」の記事における「ローエングリンの物語の概要」の解説
中世ドイツの宮廷叙事詩人ヴォルフラム・フォン・エッシェンバッハは、超大作『パルチヴァール』(Parzival)〔1200-1210成立〕において、主人公の誕生から聖杯王就任までの冒険を詳しく語った後に、聖杯王パルチヴァールの息子ローエングリン(白鳥の騎士)の物語を簡潔に伝えている。それによると、高貴な女性がブラバントという国を統治していたが、彼女は多くの求婚者の申し出を拒んでいた。神が送ってくれる者の到来を望んでいたのだ。そのとき、白鳥の曳く小舟に乗ってローエングリンがアントウェルペン(アントワープ)に上陸し、女王はこの勇士を丁重に迎えた。勇士が「私をここのあるじと望まれるなら、・・・私が誰であるかを決して問うてはなりません」と言うと、女王はそれを守ると誓い、二人は結婚した。そして子供も二人生まれた。しかし、彼女は後に約束を破り、ローエングリンは形見に剣一振り、角笛一本、指輪一個を残して聖杯城へと去って行った。
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