シューマン, クララ:ロマンスと変奏
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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シューマン, クララ:ロマンスと変奏 | Romance varie Op.3 | 作曲年: 1831年 出版年: 1833年 初版出版地/出版社: Hofmeister |
作品解説
クララが初めてローベルトに献呈した作品。そしてこのテーマからは、この二人の密な関係が窺い知れる。このテーマが初めて現れるのは、1830年のローベルトの日記の中である。おそらくそれを聞いたクララが、この作品3で用いたのだろう。クララは次のような手紙とともに楽譜をローベルトへ送った。「このちっぽけな楽想をあなたが巧みに作曲してくだされば、わたしの側の過ちも報われるというものです。そうしていただけないかしら。早くその曲を弾いてみたくてたまりませんわ。」そして実際、ローベルトは作曲した。しかしその時、もともとは自分のメロディーだったことを忘れていたのだろう、題名は《クララ・ヴィークのロマンスによる即興曲》作品5となっている。
クララの作品は、次々に曲想やテンポ、調性が変わり、プロローグやカデンツァを含んだ比較的大きな変奏曲である。非常に華やかであるが、サロン音楽のようなこれ見よがしに飾り立てているように感じられるところもある。
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