ロッド・キャニオン
ロッド・キャニオンとは、米国のコンピューター技術者、企業経営者である。Compaq Computer社の共同設立者として知られている。
1982年、テキサス・インスツルメンツ(TI)社に技師として勤務していたロッド・キャニオンは、ジム・ハリスやビル・マートと共にCompaq社を設立した。当時大ヒットとなっていたIBM PC機に対抗し、IBM PCと互換性を保ちながらデスクトップ機ではポータブル型であるパソコンを作成する構想を創案した。同社設立時に出資者となったベンジャミン・ローゼンは、試作品作成費用として2万ドルを融資した。
1983年、最初に販売された「ポータブルI」は、初年で5万台(売り上げ1億1120万ドル)のセールスを記録した。その後同社は華々しくハードウェア市場に躍り出ていった。
ロッド・キャニオン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/08 00:50 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動ジョセフ・ロドニー・キャニオン(Joseph Rodney Canion、1945年1月19日 - )、通称ロッド・キャニオン (Rod Canion) は、アメリカ合衆国の実業家。コンパックの共同設立者として知られる。ヒューストン生まれ。
経歴
ヒューストン大学で、1966年と1968年に電気工学の学士号と修士号をそれぞれ取得。テキサス・インスツルメンツ社の技術者として働いていた1980年頃事業を企て、IBM PC が発売された1981年に IBM PC 用の外部記憶装置を販売しようと目論み、ベンチャーキャピタリストのベン・ローゼンに出資を要請したが断られる。その年の夏、レストランで同僚ジム・ハリス、ビル・マートらとマーケティング・プランについて話し合っていると、ポータブルパソコンの着想が浮かぶ。IBM PC と互換性を保ち、しかもポータブルなパソコンのアイデアはローゼンのゴーサインを出し、1982年に試作品製作費用として2万ドルが融資された。同年にジム・ハリス、ビル・マートらとともに、1000ドルずつ出し合ってコンパックを設立した。
9か月で IBM のコードを含まない IBM PC 互換の BIOS を完成させ、1982年11月に Compaq Portable として発表。1983年に販売が開始され、初年で5万台1億1120万ドルの売り上げを記録。アメリカ史上最短でフォーチュン500へのランキングを果たすが、コンパックの経営が悪化した1991年に最高経営責任者を解任された。
1992年に Insource Technology グループを設立。会長を務める。Insource Technology はネットワーク工学、システム開発、インターネットテクノロジー、プロジェクト管理、情報システムセキュリティのコンサルティングサービスを提供する会社で、キャニオンは HealthLink(ヘルスケアコンサルティングを専門とする Insource Technology のスピンオフ)の取締役会に勤めている。
1999年9月、Questia Media に投資を行い、同社の取締役会長に就任した。Questia Media は高校や大学に教養学科本と学術論文のオンライン図書館サービスを提供している会社で、同社は後に1億5000万ドルの資金を調達した。
このほか、AMVESCAP、BlueArc、Young Life Metro の取締役会メンバー、Houston Technology Center の会長、Sternhill Partnersの諮問委員会メンバーも兼任している。
外部リンク
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