ロストラ・アウグスティ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/07/31 15:06 UTC 版)
ユリウス・カエサルは紀元前44年、フォルム・ロマヌムの再建の一部としてロストラ・ウェテラを移設させた。このロストラを考古学者は "Caesarian Rostra" と呼び、もともとのロストラのほぼ全ての材料を再利用して組み込んでいる。フォルム・ユリウムの南西端に置かれたロストラは、もはや元老院議事堂とは無関係となった。カエサルはそれをフォルム・ユリウム内のカエサル神殿の正面に相対するように配置した。カエサルの突然の死で未完成となっていたが、アウグストゥスがロストラを拡張させ完成させ、その正面を矩形にした。この新しいロストラは、アウグストゥスが紀元前29年にフォルムの反対側の端に建設させたもう1つのロストラと区別するため、"Rostra Vetera" と呼ばれるようになった。このロストラは神君ユリウスの神殿の一部であり、アクティウムでの戦いの戦利品である船首で装飾されていた。Williams College の教授 John E. Stambaugh はこの配置を「同時代の趣味とアウグストゥスの無情な命令を反映したもの」と評している。
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