レディーミクストとは? わかりやすく解説

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レディーミクストコンクリート

(レディーミクスト から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/06 01:42 UTC 版)

レディーミクストコンクリート(英語:ready-mixed concrete)は、製造法によるコンクリートの種類で、工場練り混ぜてから打設現場に運送するコンクリートである。

JIS A 5308でレディーミクストコンクリートとして規定されている。生コンクリート生コンと呼ばれる。レミコン太平洋セメント登録商標である[1]

生コンに対し、現場で練り混ぜをする方法を(打設から見て)現場練りや(練り混ぜから見て)直送などと呼ぶ。

製造

練り混ぜとは、セメント骨材砂利)、混和剤などを配合し混ぜる工程である。レディーミクストコンクリートはこの工程を工場で行ってから、打設現場に運送される。

工場へは、骨材はダンプトラックなどで入荷する。材の採取所のそばに工場があることも多い。骨材はふるい(ホッパ)により種類ごとに種別され、容器(サイロ、貯蔵ビンなどと呼ばれる)に貯蔵される。

材料を練り混ぜコンクリートを製造する設備はバッチャープラントと呼ばれる。上から材料が投入され、下るに従い次のようにコンクリートが出来上がる。

  • 材料はベルトコンベアなどで上から投入される。
  • 材料は種類ごとに貯蔵され、計量しミキサーに投入する。
  • ミキサーで練り混ぜられる。
  • 生コンクリートとして排出され、車両に積み込まれる。

運送

レディーミクストコンクリートの運送には、途中で分離や凝結が起こらないよう、アジテータトラック(ミキサー車)で混ぜながら輸送することが一般的である。JIS A 5308(レディーミクストコンクリート) では90分以内に現場に到着することを基本としている[2]

種類

  • 普通コンクリート
  • 軽量コンクリート
  • 舗装コンクリート
  • 高強度コンクリート

品質

生コンクリートの試験等の様子。左はスランプ及びスランプフローの計測。中央は空気量の計測、その下は生コンの温度測定。右は固化後の強度試験に使われるサンプル。

レミコンの品質は、荷卸時点でチェックされる。JIS A 5308では強度(養生したうえで出荷してから所定の日数後に試験が行われる)、スランプ及びスランプフロー、空気量、温度塩化物含有量が規定されている。

脚注

  1. ^ 登録番号第602090号
  2. ^ JIS A 5308

関連項目


レディーミクスト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/29 11:58 UTC 版)

コンクリート工」の記事における「レディーミクスト」の解説

詳細は「レディーミクストコンクリート」を参照 レディーミクストコンクリート(ready mixed concrete)とは、生コンクリートとも呼ばれ工場製造行いアジテータ車などで現場運搬し使用するものである。現在のコンクリート構造物は、ダムなど大量コンクリートを必要とする場合除き、ほとんどがこのレディーミクストコンクリート用いて建設されるレディーミクストコンクリートは、コンクリート種類粗骨材最大寸法スランプ呼び強度などを指定して発注し受け入れ時には圧縮強度スランプ量、空気量温度塩化物量に対して試験行い検査してから使用する日本においてはレディーミクストコンクリート品質等はJIS A 5308 (レディーミクストコンクリート)によって規定されている。注文先の工場選定時にはこのJIS認証受けているかに注意しまた、その工場技術品質影響することも考慮しなければならない

※この「レディーミクスト」の解説は、「コンクリート工」の解説の一部です。
「レディーミクスト」を含む「コンクリート工」の記事については、「コンクリート工」の概要を参照ください。

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