ル=ロックルとは? わかりやすく解説

ル・ロックル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/28 07:32 UTC 版)

ル・ロックル
Le Locle
ル・ロックルのトロワ・ロワビル


徽章
ル・ロックル
ル・ロックル
ル・ロックルの位置

座標: 北緯47度03分11秒 東経6度44分53秒 / 北緯47.05317度 東経6.74816度 / 47.05317; 6.74816座標: 北緯47度03分11秒 東経6度44分53秒 / 北緯47.05317度 東経6.74816度 / 47.05317; 6.74816
スイス
カントン ヌーシャテル州
ル・ロックル郡
行政
 • 首長 デニス・デ・ラ・ロイシル
面積[1]
 • 計 23.14 km2
標高 945 m
人口(2015年12月[2]
 • 計 10,444人
 • 密度 450人/km2
郵便番号 2400
SFOS番号 6436
周囲 ラ・ショー=ド=フォンラ・ショー=デュ=ミリューラ・サーニェル・セルヌー=ペキニョレ・ブルネレ・プランシェットレ・ポン=ド=マルテルヴィエ=ル=ラック (フランス・FR-25)
ウェブサイト www.lelocle.ch
SFSO統計

ル・ロックル(Le Locle)は、スイスヌーシャテル州にあるコミューンで、ル・ロックル郡の郡庁所在地である。日本ではル・ロクルとも表記される。

その中心市街は、隣接するラ・ショー=ド=フォンの中心市街とともに、ユネスコ世界遺産リストに登録されている。

地理

ル・ロックルはフランス国境と接しており、国境を越えるとフランスのヴィエ=ル=ラック(Villers-le-Lac)である。

スイスの連邦統計局(l'Office fédéral de la statistique)によると、面積は 23.06 km2[3]で、その16.0%が住宅地やインフラストラクチャー、53.8%が農地、29.10% が森林、0.2% が遊休地である[3]

ル・ロックル市内には、ル・コル=デ=ロシュ(Le Col-des-Roches)、ル・クレ=デュ=ロックル(Le Crêt-du-Locle)、ル・コロゾ(Le Crozot)、ラ・ジャリュズ(La Jaluse)、ル・プレヴー(Le Prévoux)、ル・カルチエ(Le Quartier)、レ・ルプラット(Les Replattes)などの町がある。隣接するコミューンはレ・ブルネ(Les Brenets)、ラ・ショー=ド=フォン、レ・ポン=ド=マルテル(Les Ponts-de-Martel)、ラ・ショー=デュ=ミリュー(La Chaux-du-Milieu)、ル・セルヌー=ペキニョ(Le Cerneux-Péquignot)である。

歴史

ル・ロックルでは、17世紀以来、時計製造業が営まれてきた。半ば伝説化した期限によれば、1679年にロンドンからこの地に初めて持ち込まれた懐中時計が壊れたとき、手先の器用なダニエル・ジャン=リシャールが修理を担当した。ジャン=リシャールはその縁で仕組みを分析し、独力で時計製造を行うまでに漕ぎ着けた。その彼が腰を落ち着け、後継者を育成したのがル・ロックルであった[4]

町は1833年と1844年の大火で焼失した後、碁盤目状の都市計画に基づいて整然とした町並みが形成された。

市の中心部は、隣接するラ・ショー=ド=フォンの中心市街とともに、2009年に「ラ・ショー=ド=フォンとル・ロックル、時計製造業の都市計画」の名で、世界遺産リストに登録された。

人口

連邦統計局によれば、ル・ロックルの人口は10148人である(2008年)[5]。人口密度は 440 人 / km2

以下のグラフは1850年から2008年までの人口動態をまとめたものである[6]

文化

Rue du Crêt Vaillant 28, Hans-Christian Andersen

モン城(le Château des Monts)には、ル・ロックル時計博物館がある。この博物館は特に17世紀から18世紀の振り子時計や自動巻き時計のコレクションが充実している[7]

姉妹都市

出身者

ル・ロックルゆかりの時計メーカー

関連項目

脚注

  1. ^ Arealstatistik Standard - Gemeindedaten nach 4 Hauptbereichen
  2. ^ Swiss Federal Statistical Office - STAT-TAB, online database – Ständige und nichtständige Wohnbevölkerung nach institutionellen Gliederungen, Geburtsort und Staatsangehörigkeit (ドイツ語) accessed 30 August 2016
  3. ^ a b Statistique de la superficie standard – Données communales selon 4 domaines principaux [archive] sur Office fédéral de la statistique. Consulté le 13/01/2009
  4. ^ 『ミシュラングリーンガイド・スイス』実業之日本社、1991年、pp.69-70 ; ICOMOS [2009] p.204
  5. ^ Bilan de la population résidante permanente (total) selon les districts et les communes Archived 2010年7月15日, at the Wayback Machine. [archive] sur Office fédéral de la statistique. Consulté le 13/01/2009
  6. ^ "Evolution de la population des communes 1850-2000". Office fédéral de la statistique. 2009年1月13日閲覧
  7. ^ 「人と時」研究所 [1993]『16世紀から20世紀のスイス時計』実業之日本社

外部リンク


ル・ロックル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/08 04:40 UTC 版)

ラ・ショー=ド=フォンとル・ロックル」の記事における「ル・ロックル」の解説

ル・ロックルはラ・ショー=ド=フォン比べる小さな町だが、ヌーシャテル地方時計製造業半ば伝説化された起源にとって重要な町である。 1679年ロンドンからこの地に初め持ち込まれ懐中時計壊れたとき、手先器用なダニエル・ジャンリシャール (Daniel Jeanrichard) が修理担当したジャンリシャールはその縁で仕組み分析し独力で時計製造を行うまでに漕ぎ着けた。その彼が腰を落ち着け後継者育成したのがル・ロックルであったその後同地出身のアブラアン=ルイ・ペルレ(Abraham-Louis Perrelet)が1770年頃に自動巻き懐中時計開発した現在のル・ロックルの町並みは、ラ・ショー=ド=フォン同じくペレ=ジャンティとジュノによって19世紀形成されたものであるきっかけになったのが2度大火1833年1844年であったという点も、ラ・ショー=ド=フォン似ているまた、ル・ロックルにはル・ロックル時計博物館がある。この博物館モン城の中に設営されたもので、振り子時計自動巻時計コレクション充実している。近隣ラ・ショー=ド=フォン国際時計博物館とは、コレクション内容の面で相互補完的という評価もある。

※この「ル・ロックル」の解説は、「ラ・ショー=ド=フォンとル・ロックル」の解説の一部です。
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