ルーベンスの追従者たち
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「スペイン黄金時代美術」の記事における「ルーベンスの追従者たち」の解説
この時代の画家たち、特に1640年代以降ルーベンスの絵画は一つの芸術の頂点として受容されていった。直接交流のあったベラスケスの次の世代にあたる彼らは、ルーベンスの作品をよく研究し迫力ある作品を残した。1614年生まれのフランシスコ・リーシはセビリアで活躍した後、マドリードに昇り1639年から宮殿の装飾画家としてルーベンスの作品と直に接して多大な影響を受けている。彼のセビリア風の自然主義的絵画がルーベンス風の色彩表現に変わっていった。彼は同い年の優れた画家フアン・カレーニョ・デ・ミランダと共にルーベンス風のフレスコ画を描いている。代表作はサン・アントニオ・デ・ロス・ポルトゥゲーセス聖堂の円蓋に描かれた『聖アントニウスの幻視』でふたりの共作である。カレーニョもリーシを通じてルーベンスを研究してルーベンス風の宗教画を残している。その迫力と色彩表現は高く評価され、時代を代表する画家のひとりになる。彼は1671年から宮廷画家に任命された。他には後にムリーリョに多大な影響を与えるフランシスコ・エレーラ(子)がいる。
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