ルナパーク内映画館
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/22 06:37 UTC 版)
1910年(明治43年)9月10日、東京市浅草区公園六区(現在の東京都台東区浅草1丁目43番)に開業した。1890年(明治23年)5月22日に開業した「日本パノラマ館」の跡地であり、約1,200坪の敷地に、吉沢商会社主の河浦謙一が建てた「ルナパーク」に内包する映画館としてオープンした。 吉沢商会にとって「ルナパーク」は、1903年(明治36年)10月開業の電気館に次ぐ浅草六区の施設で、ニューヨークのコニーアイランドを模した遊園地で、写真館、物産店・飲食店、天文館、木馬館があり、広大な施設であった。帝国館は、吉沢商会製作の映画のフラッグシップ館となった。 1911年(明治44年)4月29日、ライド型アトラクション「汽車活動写真館」から漏電による失火、「帝国館」もパーク全体とともに焼失する。翌1912年(明治45年)に再建したが、吉沢商会は4社合併で日活となり、ルナパークは1913年(大正2年)には閉鎖となった。帝国館は、大阪「三友倶楽部」の山川吉太郎が同年設立した東洋商会のフラッグシップ館になったが、東洋商会が翌1914年(大正3年)には活動を停止した。
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